1. はじめに
SMB ChatAgentは、会社のWebサイトと手元の資料を渡すだけで当日中に問い合わせ対応チャットボットが立ち上がり、その後の改善もAIが自動で行うサービスです。
このサービスは何をするものですか?
中小企業向けのAIチャットボットサービスです。WebサイトのURLと資料を渡すと、AI(Claude)がFAQとボット設定を自動で作り、サイトに埋め込むだけで問い合わせ対応を始められます。その後も「回答の成績」を自動で採点し、改善案をAIが作って人は承認するだけでボットが育ちます。
どんなことができますか?
①FAQに基づく自動回答、②質問が曖昧なときの選択肢での絞り込み(聞き返し)、③答えられない問い合わせの受付と担当者への通知、④登録したURLのリンクカード表示、⑤AIによる回答品質の採点と改善提案、ができます。
チャットボットの運用に専門知識は必要ですか?
必要ありません。設定はAIが自動で行い、改善案もAIが提案するので、人は内容を確認して「承認」するだけです。専門的なプロンプト調整等はAI側で処理されます。
申し込みから公開までどのくらいかかりますか?
通常、当日中に公開できます。申し込み→初期設定(AIがヒアリング)→FAQ取り込み→埋め込みタグの設置→公開、の流れです。タグの設置はWebサイトに数行貼るだけです。
料金はどうなりますか?
当月のAIの利用量(トークン)と会話数に応じた従量課金が基本です。管理画面で当月の利用量と概算コストを確認できます。また、ご自身のAnthropic APIキーを持ち込む(BYOK)方式も選べます(詳しくは「6. 設定・カスタマイズ」)。
どのチャネルに対応していますか?
現在はWebサイトへの埋め込み型チャットが基本です。将来的にLINE等の追加も予定されています。
2. チャットの使い方
エンドユーザー(お客様)がチャットを利用する際の動きと、画面に表示される機能の説明です。
チャットの基本的な流れを教えてください
お客様がチャット欄に質問を入力すると、AIがFAQや取り込んだ文書から回答を作って表示します。回答は文章だけでなく、選択肢(ボタン)やリンクカードで表示されることもあります。
回答にボタン(選択肢)が並びました。どうすればいいですか?
質問の答えが複数ある場合、AIが選択肢をボタンで表示します(例:「営業時間」「定休日」)。該当するボタンを押すと、より的確な回答に進みます。
「どの〇〇について知りたいですか?」と聞き返されました
これは「聞き返し(Clarification)」という機能です。質問が曖かなとき、AIが選択肢で絞り込みを求めます。該当する選択肢を選ぶと正確な回答に繋がります。聞き返しの内容は管理画面で調整できます(詳しくは「5. 品質確認・改善」)。
回答に含まれるリンクを開いても安全ですか?
はい。表示されるリンクは、FAQに登録されたURLからAIが抽出したものです。外部の不特定なサイトへのリンクが勝手に表示されることはありません。
ボットが答えられない質問がありました。どうなりますか?
回答できない質問は「問い合わせ」として受け付けられ、担当者へメール等で通知されます。お客様には「担当者にお繋ぎします」のような案内が表示されます。
回答が遅く感じます
応答速度はAIモデルや通信状況によります。速度を最優先したい場合は、設定で高速なモデル(Haiku等)を選ぶことで改善できます(詳しくは「6. 設定・カスタマイズ」)。応答速度は管理画面のKPIでも確認できます。
3. FAQの登録・管理
FAQ管理画面(メニュー「FAQ管理」)での操作です。FAQがボットの回答の土台になります。
FAQを手動で1件登録するには?
FAQ管理画面の右側パネル「FAQを1件追加」に質問・回答・質問例を入力し「追加/更新」を押します。同じ質問が既にある場合は上書きされます。
登録したFAQを編集・削除するには?
一覧から該当FAQを選んで編集できます。削除は「削除済み」状態になり、必要なら復元できます(完全消去ではありません)。
同じような質問のFAQが複数あります。整理したい
「重複チェック」ボタンを実行すると、質問が似ていて答えが違うFAQ(矛盾)や重複FAQを検出します。検出結果を見ながら、人が統合・修正してください(自動での統合は行われません)。
FAQを登録したのにチャットで検索されません
登録後、検索インデックスへの反映に少し時間がかかります。状態が「index待ち」から「active」に変わると検索対象になります。品質確認画面で実際の検索スコアも確認できます。
FAQをボット専用にして、公開FAQページには載せたくない
FAQには「公開範囲(visibility)」の設定があります。ボット回答にだけ使う場合は internal、FAQサイトにも掲載する場合は public を指定します。意図せず公開されるのを防ぐため、用途に応じて設定してください。
一覧に「承認待ち(draft)」と出ます。どういう意味ですか?
URLやテキストからの取り込みでAIが作成したFAQは、いきなり公開されず「承認待ち(draft)」で保存されます。人が内容を確認して承認すると「active」になり、ボットの回答に使われます。
4. 取り込み(URL/CSV)
取り込みLite画面(メニュー「取り込みLite」)で、Webサイトやテキスト、CSVからFAQを一括で作成できます。
WebサイトからFAQを作りたい
取り込みLite画面で「URLを指定」を選び、対象ページのURLを入力して「FAQ案を生成」を押します。AIが内容を読んでFAQ案を作成します(10〜20秒かかります)。社内ネットワークやlocalhostへのアクセスはブロックされます。
手元のテキストからFAQを作りたい
「テキストを貼り付け」を選び、営業時間や送料、返品規約などの文章を貼り付けて「FAQ案を生成」を押します。AIがFAQ案に整理します。
CSVで一括登録したい(フォーマットを教えて)
FAQ管理画面の「CSV一括取り込み」が使えます。形式は question,answer,question_examples(1行目ヘッダ、examples は | 区切り・省略可)です。例:営業時間は?,9時〜18時です,何時から|何時まで。ファイル選択かテキスト直接貼り付けに対応します。
取り込んだFAQはすぐに公開されますか?
いいえ。取り込まれたFAQは「承認待ち(draft)」で保存されます。人が内容を確認して承認(active化)して初めて、ボットの回答に使われます。取り込み後は必ず承認前の内容をご確認ください。
取り込みに時間がかかっています
URLや大きいテキストは非同期ジョブで処理されます。「取込job確認」で進行状況を確認できます。完了するとFAQ案が「承認待ち」として表示されます。
5. 品質確認・改善
品質確認画面(メニュー「品質確認」)で、ボットの回答品質を測り、AIの改善提案を承認できます。
「自己解決率」とは何ですか?
チャットボットだけでお客様の問い合わせが完結した会話の割合です。アンケートの回答だけでなく、会話の終わり方から自動で判定されます。数値が高いほどボットが役立っている証拠です。
実際の会話ログを見たい
会話ログ画面(メニュー「会話ログ・トレース」)で、お客様とボットのやり取りを時系列で確認できます。account_codeを入れて「読み込み」を押すと一覧表示されます。
評価(Eval)とは何ですか?どのくらいの頻度でやればいいですか?
テスト質問をボットに投げて、FAQ検索の当たり外れや回答品質を自動採点する機能です(品質確認画面の「Eval run」)。月1〜2回、または設定変更後の確認にお勧めします。
AIが「FAQを追加/修正しましょう」と提案しました。どうすれば?
AIが作成した改善案は「変更セット(change set)」として管理されます。内容を確認し、よければ「承認(apply)」で反映、問題があれば「差し戻し(rollback)」もできます。必ず内容を確認してから承認してください。
聞き返し(選択肢)が多すぎて鬱陶しいです
聞き返しの内容は「Clarification Intent」として管理でき、調整や追加ができます。AIも改善提案を行います。品質確認画面の聞き返し指標で頻度も確認できます。
FAQと聞き返し、どちらを直せばよいですか?
まずFAQを直します。質問に対して正しい答えがあるのに薄い回答になる場合は、FAQの質問文・回答文・質問例を直してください。質問が「料金」「予約」「住所」のように曖昧で、複数の答えに分かれる場合だけ、聞き返しインテントのtrigger、質問文、選択肢を調整します。
品質確認画面からchange setを作った後は何をしますか?
品質確認画面で「CS作成」を押したら、オンボーディング管理画面のchange set欄で差分を確認します。内容が正しければ承認して反映します。運用上は、FAQ文言修正、質問例追加、聞き返し選択肢修正をchange setに載せ、人が確認してから適用する流れに統一します。
アクセスや予約方法の確認で見るべきテスト質問は?
最低限、「店舗へのアクセスを教えてください」「予約方法を教えてください」「料金は?」「住所は?」「予約キャンセルはできますか」を確認します。期待と違う場合は、品質確認画面で採用されたFAQ、候補止まりFAQ、聞き返しの発生有無を確認し、FAQ修正か聞き返しインテント修正かを切り分けます。
6. 設定・カスタマイズ
ボットの応答方針、チャットの見た目、APIキー等の設定です。
ボットの話し方(丁寧さや長さ)を変えたい
「窓口プロンプト(CCC)」を編集すると、ボットの応答トーンや方針を調整できます。設定画面から編集してください。なお、サービス全体の安全ルール(システムプロンプト)は共通で固定であり、編集できません。
チャットの色や表示名を変えたい
「Webagent設定」でチャットウィジェットの見た目(色・表示名・初期メッセージ等)を変更できます。ブランドカラーに合わせるなど、プリセットから調整してください。
自分のAnthropic APIキーを使いたい(BYOK)
BYOK設定でご自身のAPIキーを登録すると、AI利用料が実費扱いになり、システム利用料のみで済む場合があります。キーを入力後に検証を行い、成功した場合のみ保存されます。※登録後のキーは再表示できません。紛失時は再設定してください。
複数の組織(アカウント)を管理しています。切り替えたい
組織の切り替え機能(設定画面や組織選択)で、対象の組織を選べます。1人のユーザーが複数の組織に所属する場合に使います。
応答速度を最優先にしたい
アカウント設定でAIモデルを選べます。高速なモデル(Haiku等)を選ぶと応答が速くなります。精度と速度のバランスで選んでください。
7. チーム・権限
複数人での運用や、外部ツールからの連携に関する設定です。
チームメンバーを招待したい
オンボーディング画面または設定画面の「招待」から、メールアドレスと権限を指定して招待します。招待メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダもご確認ください(再送も可能です)。
権限(ロール)の種類を教えてください
おおむね owner(全権限)、manager(設定変更等)、readonly(閲覧のみ)があります。メンバー招待など一部の操作は owner 専用です。
管理APIキーは何に使いますか?
外部ツールからの連携や自動化スクリプトなどで、管理APIを直接呼ぶ際に使います。設定画面で発行・失効できます。※発行後のキーは再表示できないため、安全な場所に保管してください。
メンバーの権限を変更したい
owner権限のあるユーザーが設定画面から変更できます。変更できない場合は、owner権限のアカウントで操作してください。
8. トラブルシューティング
よくある問題と対処法です。design/docsの運用知見に基づきます。
ボットの回答が間違っています
該当するFAQを管理画面で修正してください。回答の根拠となったFAQは会話ログで確認できます。AIも改善提案(変更セット)を行うので、併せてご活用ください。
ボットの回答が遅い
AIモデルや通信状況が原因のことが多いです。設定で高速モデル(Haiku等)を選ぶか、混雑時間を避けてください。応答速度はKPIで推移を確認できます。
問い合わせ通知が届きません
通知先メールアドレスの設定と、迷惑メールフィルタをご確認ください。設定画面で通知先を確認・変更できます。
登録したFAQがチャットでヒットしません
FAQの状態が「active」(index済み)になっているか確認してください。「index待ち」のままの場合は少し時間をおいて再確認、それでも反映されない場合は品質確認画面で検索スコアをご確認ください。
MCP(自分のClaudeとの接続)で再認証を求められました
OAuthトークンの有効期限が切れた可能性があります。オンボーディング画面のコネクタ設定から再認証(再連携)を行ってください。
管理APIキーを紛失しました
再表示はできません。設定画面で旧キーを失効し、新しいキーを再発行してください。外部ツール側の設定も更新が必要です。
別の組織の画面が開いています
切り替え機能で正しい組織を選び直してください。1人のユーザーが複数の組織に所属する場合、明示的に選択が必要です。